ギャップイヤーという選択

みなさん、こんにちは。
とても久々の更新になってしまいました。最後の更新がまだ暑い暑い夏でしたが、あっという間に冬・・・。
この記事も本当は夏に半分まで書きかけていたのですが、更新が今になってしまいました。更新がすっかり空いてしまった4ヶ月。私はというと、仕事が繁忙期を迎え、当初の冬学期スタートを諦め、春学期のスタートへ向けて退職し、渡韓準備を進めている。そんな所です。

さて、本日の記事はギャップイヤーについてです。日が空き過ぎてドコまで書いたか忘れちゃったさ・・・ 今回の渡韓に向けて準備をしていると、11年前初めて海外で過ごした1年のことを思い出しこのテーマを書くことにしました。

私が初めて海外に出たのは19歳。外国人と接した経験は中学校のALTの先生(ALTの先生って死語じゃないですよね?!)くらいで、周りに留学に行く人も経験した人もあまりいなくて・・・。海外初でいきなり1年行ってしまいました。笑 

留学はやはり安い選択では無いですし、失うものも当然あるわけで。そんな留学を迷っていた10数年前の自分に教えてあげたい、留学会社や大学では教えてくれなかったギャップイヤーという考え方について書こうと思います。進路に迷っている学生さんやその親御さん、次のステップに踏み出せずにいる社会人の選択肢のひとつに繋がれば幸いです。

ギャップイヤーって何?

そもそもギャップイヤーって聞いたことありますか? 英語でそのまま“GAP YEAR”なんですが、あまり聞かないですよね。私も“ギャップイヤー”という言葉は留学中に初めて耳にしました。
「あ~、私が今しているのはギャップイヤーなんだ」と後になってピッタリの言葉が見つかった感じです。

ギャップイヤーとは卒業後、進学や就職をせずに自由に過ごす時間のことです。

私は大学1年次を終えた後、休学という形を取ったので、完全なるギャップイヤーではなかったのかもしれませんが、日本社会のギャップイヤーに対する認知やデメリットを考えるとベストな時期だったかなと思います。

ギャップイヤーの過ごし方

ギャップイヤーは大学生や社会人では無いので、いつまでにレポートを提出しなさい!とか何をしなさいという縛りが全くなく自由です。(ギャップイヤーで語学学校等へ行けばそこで課題がありますが・・・)連休や夏季休暇だけでは足りない経験ができるはずです!

例えばこんな事をしてみたり

  • 世界一周旅行
  • ワーキングホリデー
  • 海外語学留学
  • 長期インターンシップ
  • ボランティア活動
  • 起業

ちなみに、私は語学留学をしつつ、ロンドンを拠点にヨーロッパをバックパッカーでひとり旅をしました。ロンドンを拠点として生活していたので、週末に西ヨーロッパへ旅行することも出来ます。

ギャップイヤーのメリット

日本では、ギャップイヤーの認知度もまだまだ低く、マジョリティーでは無い分、社会的なサポートは無いかもしれませんが、ギャップイヤーにはこんなメリットがあるんです。

  1. 自分の小ささに気付くことができる
    今まで地元の世界しか知らずにいたので、自分の知らない世界がこんなにあったのかと衝撃でした。行くまでは些細なことで悩んだり、過去の反省ばかりで前に進めないような性格だったのですが、物事をもっと広い目で捉えることができるようになったような気がします。

  2. 行動力が養われ、自己解決力が養われる
    私はギャップイヤーを海外で過ごした=友人も家族もいない初めての地で生活する事で他人に頼らず、自分で解決するしかない環境でした。私の決断力、行動力の90%はこのギャップイヤーで培われたと思っています。

  3. 新しい出会い・経験がある
    人間関係のほとんどが、学校や会社の輪に寄るところが大きいですが、日本では出会えなかった人たちに会うことが出来ました。私にこのギャップイヤーと言う存在を教えてくれた人も北欧ひとり旅の道中で出会った人でした。

  4. 有意義な大学生活を送ることができる
    多くの学生は大学受験に向けて猛勉強をして大学に入学します。その時点でどれだけの学生が将来に繋がる大学生活を送れているでしょうか?中には大学へ入学することがゴールになってしまっているのでは無いでしょうか? 少なくとも、私には高校時代、部活と勉強で将来何になりたくて、大学では何を勉強して、何ができる人になりたいかなんてゆっくり考える余裕はありませんでした。ギャップイヤーはそんな溝を埋めてくれるようなそんな時間だと思っています。

  5. 冒険する事ができる

ギャップイヤーのデメリット

 

 

どんな選択にもメリットと同じだけ、デメリットもあります。デメリットについても知っておきましょう。

  1. ただのプー太郎になってしまう?
    見方によってはプー太郎になってしまうかもしれませんが、意義のあるギャップイヤー取ることに誇りを持ち自信を持ちましょう!

  2. 金銭面
    私はギャップイヤーを取る為、大学は特待枠を狙い、大学1年はバイト生活でした。
    ギャップイヤー中は収入が無い場合が多い為、ある程度の蓄えやお金の計画を立てておく必要があります。折角のギャップイヤーです。できることならお金の心配ばかりで過ごしたく無いですよね・・・。

  3. 社会復帰への不安
    業種によると思いますが、ギャップイヤーを終えた後に就職するとなるとまだまだ理解されない業界もあるかもしれません。

  4. 日本での人間関係が薄れる※海外でギャップイヤー期間を過ごす場合
    私は19歳〜20歳の時にギャップイヤーを海外で過ごしたので、成人式や同窓会を逃しました。携帯の番号も変わってしまったし、当時SNSもそこまで通用されていなかったですし、何よりネット環境が整っていなかったので、少しずつ疎遠になってしまいました。笑

  5. 何をするにも自己責任

こんな人もギャップイヤーを取っていた!

実は、オバマ元アメリカ大統領の長女、マリア・オバマさんもハーバード大学入学前に1年間のギャップイヤーを過ごしていたそうです。彼女はギャップイヤー中、ボリビアに滞在し、スペイン語の習得コースを取りながら環境問題をテーマにしたトレッキングや先住民の暮らしに触れながらのホームステイなどを体験されていたとか。

今やアメリカのアイビーリーグではこのギャップイヤーを取ることが推奨されていているそうです。

まとめ

ギャップイヤーいかがでしたでしょうか? 周りの友人たちが、進学、就職として行き、自分だけ足踏みをしてしまっているような感覚に陥ることもあるかもしれませんが、一度切りのの人生、とことん冒険する1年があっても良いですよね。色々な選択があるかと思いますが、ギャップイヤーをとってみると言うのも選択の一つとして考えてみてください。
ギャップイヤーと検索すると情報もたくさん出てくるので、気になった方は是非一度考えてみて下さい。それではまた。

 

 

そらとぶねこ

1987年生まれの31歳。 中学時代から色んな国、文化圏で生活してみたい!色んな言語を使いながら世界中で仕事がしたい!と思い続け大学2年次を休学し渡英。ロンドンで英語漬けの日々を1年過ごし、帰国。大学卒業後、1年弱の準備期間を経てスイスの大学院へ進学。ドイツ語を勉強しながら、半年の座学、半年のインターンを終了しPostgraduate Deploma取得。縁あって中国で就職することに。外国で日本人スタッフとして働く中で、一外国人として求められる能力が何なのか、一日本人として何を求められているのかを考えた時、一度は日本で就労経験を積みたいと思い帰国。東京で4年半働いた後、新たな国、韓国で生活してみようと決心しました。 今までも数カ国で生活をして楽しかったこと、悔しかったこと、辛かったこと、驚いたことたくさんありましたが、記録を殆ど残してこなかったので、これからは海外生活記録を残して行こうとこちらのブログを始めました。行く国問わず、海外で働いてみたいと思っている方、外国語が好きな方、社会人留学を悩んでいる方の助けになれば幸いです。

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